思 想 文 化 学 分 野 |
今世紀は,科学技術のめざましい発展によって,人間の生活条件が根本的に変容し,便利で快適な生活の享受が可能になった。しかし,あまりに急激なこの変化は,伝統的な価値観を動揺させ,人々の生き方に不安と混迷をもたらしている。つまり現代社会は多様な価値観が錯綜する社会である。 この多方面にわたる諸相を,世界観・人間観・生命観・人生観・社会観・自然観等の思想文化の視点から検討し直す必要に迫られている。したがって,本教育研究分野では,西洋哲学・倫理学・インド哲学の伝統的な文献学的方法を踏まえ,哲学・思想文化の理解を深化させるとともに応用倫理学の実践的・横断的な研究によって,人間存在の普遍的な問題,現代社会の新たな問題について,思想文化学の視座から教育する。すなわち,欧米・インド等各地域の社会・歴史の中で受け継がれてきた人類の英知に基づいて,現代を思索する人間を育成する。 |
歴 史 文 化 学 分 野 |
世界を揺るがす民族問題や環境問題が示すように,現在では一国の単位や従来の研究の枠組みにとらわれない学問の推進が求められている。本教育研究分野では,日本など各国の歴史的個性とともに世界的関連性を捉えることを重視し,総合的・多面的に歴史文化の実証的追究を行う。このため,伝統的な文献史料分析に加えて,フィールドワークやコンピュータを利用したデータ分析や史料解析等の実験的方法に基づく高度な教育研究を行う。また,先端的な研究手法と広範な世界認識を育む授業の一層の充実を図り,広い領域にわたる授業が多面的に履修できるように柔軟で相互補完的なカリキュラムを編成する。分野に共通する歴史学研究における高度で専門的な研究動向や方法論を学ぶ「歴史文化研究」と,日本・アジア・ヨーロッパといった広い領域での相互関連性と多様性を理解する「文化交流−日本と世界−」といった授業を開設する。 |
中 国 文 化 学 分 野 |
中国文化学は,数千年の歴史の中で生み出された中国の多様な文化遺産を教育研究の対象として,変貌しつつある中国文化世界を根底から洞察し,我が国の伝統文化を顧み,21世紀の我が国の将来を展望する。本教育研究分野は,記述言語の解析と思想文化学および文学語学の多角的視座からの徹底した思索を通して,中国の思想・文学・語学・文化学に関わる古典を精密に読み解くという伝統的手法を踏まえながらも,世界各地で作成されている中国文化に関するさまざまなデータベースとリンクするという情報解析の視点を導入し,旧来の「中国哲学」「中国語学」「中国文学」の領域を超えて,新たに広範囲な「中国文化学」の教育研究を行う。 |
言 語 表 象 文 化 学 分 野 |
言語と文化の関係を中心課題として教育研究する。一つは,さまざまな言語研究と表象文化研究の方法論,最新の言語理論や言語文化理論について講じる中で,日本語を比較の機軸においた対照言語学的研究等を推進する。また,他方では,文化の基盤をなす諸言語と詩歌・小説・演劇などの諸文芸との関係を考察する。いずれの教育研究においても,インターナショナルな観点から思考する精神を涵養する。さらに,日本の文学と語学,諸外国の文学と語学の特色を,21世紀にふさわしい文化多元主義の観点から追究し,その成果を世界に発信することをめざす。 |
地 表 圏 シ ス テ ム 学 分 野 |
人類が造り上げ地球表面上に残存させた諸事物(遺跡・遺物,文化財,集落,文化景観)を自然地理的環境(地形・気候など)や社会経済的な空間組織と有機的に関連づけて,地球上の多様な地表圏文化を学際的・総合的に把握することを目標とする。このような教育研究は,遺跡発掘や地域調査,コンピュータによる解析,地層・遺物の年代測定,考古資料の分析,文化財の解析と保存修復などのフィールドワークや科学的分析手法といった実験的手法によって主に達成される。さらに,今日世界的課題となっている文化遺産や自然遺産の保護,文化景観の保全,地球環境問題などにも実践的に対応できる教育研究を行う。 |
教育研究分野 | 教官名 | 専門分野 | 研究内容 |
思想文化学 |
教授 水田英實 |
哲学 | アリストテレス解釈者としてのトマス・アクィナスに関心を持ち,特に人間知性の問題を中心として,13世紀から近世初頭に いたる時代のアリストテレス解釈をめぐる諸問題を研究するとともに,アウグスティヌスとトマスの思想上の連続性を解明することを通して,西洋哲学なかんずく中世哲学の特質を明らか にすることを課題としている。 |
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教授 高柳央雄 |
哲学 | ヤスパースを中心とする実存哲学。 | |
教授 越智貢 |
倫理学 | [1]現象学的徳倫理学の研究。とくに身体論及び教育論の観点から,伝統的な徳倫理学を再考・再解釈する。[2]モラルの変容の研究。とくに情報化にともなうモラル意識の変容を電子ネットワークの臨床事例を分析することによって解明する。 | |
教授 近藤良樹 |
倫理学 | ヘーゲル的な弁証法論理学。感情の哲学的分析。哲学的メルヘン論。競争と共生の社会倫理。 | |
教授 岡野治子 |
倫理学 | 比較宗教学,キリスト教学,フェミニスト倫理学。 | |
教授 桂紹隆 |
インド哲学 | インドにおける合理的思弁の発展を跡づけるためにインド論理学,特に仏教論理学の古典的文献の校訂・翻訳・研究に従事し ている。一方, インド仏教全般,特に日本仏教と関係の深い大 乗の諸経典の原典からの翻訳研究も進めている。 | |
助教授 赤井清晃 |
哲学 | [1]プラトン及びアリストテレスを中心とする西洋古代哲学史。[2]西洋中世におけるアリストテレス解釈の問題。 | |
助教授 山内廣隆 |
哲学 | [1]ドイツ観念論研究〜とりわけヘーゲル哲学の成立過程をフィヒテ哲学との関係のなかで,捉え直す作業を進めている。 [2]環境・生命哲学研究〜応用倫理学をドイツ哲学の観点から再構築するための研究を進めている。 | |
助教授 松井富美男 |
倫理学 | カント哲学の研究,生命倫理研究,責任論研究。 | |
助教授 小川英世 |
インド哲学 | 専門はインド哲学。パーニニ文法学を中心に,サンスクリット 意味論,インド言語哲学の研究に従事。目下の関心は「行為論」。 | |
歴史文化学 |
教授 岸田裕之 |
日本史学 | 中世後期に中国地域に展開した赤松氏,山名氏,大内氏,尼子氏,毛利氏,宇喜多氏,能島村上氏などの守護大名・戦国大名領国の支配構造に関する研究を行っている。課題は,権力構造,経済構造,意識構造,そして文書様式論に大別されるが,関係 史料の蒐集調査によって発見した多くの新出文書を利用してその解明を進めている。また,地域の歴史像の総合化のため,荘園村落の調査・研究や,中世城館遺跡・遺物の調査とデータ処理にも取り組んでいる。 |
教授 頼祺一 |
日本史学 | 近世(江戸時代)の儒学思想史,とくに中後期の朱子学者を中心とした学術交流の研究。瀬戸内海地域の文化交流の研究。 | |
教授 曽田三郎 |
東洋史学 | 二つの分野において研究を進めている。一つは中国近代産業史であり,もう一つは中国における近代国家形成史である。 | |
教授 植村泰夫 |
東洋史学 | インドネシア近代史を世界資本主義の展開と関連づけて研究を 進めている。特に,19〜20世紀ジャワ農村社会の変化,植民地経済の全体的な構造,農民イデオロギーの問題の検討を中心としている。また,これと併せて人間と様々な組織との関連についての歴史的検討をも課題としている。 | |
教授 岡本明 |
西洋史学 | フランス絶対王政末期の動向,フランス革命,ナポレオン時代を研究したのち,現在はナポレオン支配期のドイツ,イタリアを考察し,これら地域の隷農制の廃止,民法典の導入や官僚制度の整備について研究している。 | |
教授 山代宏道 |
西洋史学 | 11・12世紀ヨーロッパ全域で征服・移住しながら活躍したノルマン人(北欧からのヴァイキングでノルマンディー地方に定住した人々や,その子孫)たちの広範な活動を視野に入れつつ,特にイングランドのノルマン征服の研究を行っている。異民族 異文化接触の事例として,歴史家と歴史叙述の問題として,さらに危機管理とリーダーシップを考える歴史的事例としてノルマン征服を取り上げている。 | |
助教授 西別府元日 |
日本史学 | 日本古代の土地制度,行政制度を中心に古代の政治・経済の研 究を進めるとともに,より具体的な古代社会像を民衆・地域の視座から解明するために,考古学と古代史学,歴史地理学を総合した古代地域論,交通制度などを研究している。また前任校以来の豊後国風土記を中心とした風土記研究,祇園信仰を中心とした宗教研究もすすめている。 | |
助教授 勝部眞人 |
日本史学 | 近代日本の国家・地主・生産者農民(自小作・小作農民)の関係とその歴史的展開を,農政面・社会経済史・技術史の観点から研究している。研究フィールドは広島・秋田両県であり,イノベーションの歴史的位相を比較しつつ研究を進めている。ほぼ半世紀におよぶ地主農政・地主的農事改良といった通説的理解に対して,「小農の組織化」という政策基調と小農=生産者性農民の自主的・主体的イノベーションという新たな歴史像を提示すべく研究している。 | |
助教授 八尾隆生 |
東洋史学 | 15-18世紀北部ヴェトナムの政治史・社会史を,新出史料(家譜,碑文など)をもとに再構成することを試みている。 | |
助教授 井内太郎 |
西洋史学 | 16-17世紀イギリス絶対王政期の行財政史の研究を行っています。現在,とくに重点的に研究しているのは,この時期の国王 宮廷が,国王の支配装置としていかに機能していたのかについて,政治文化論的な視点から明らかにすることです。より具体 的には国王宮廷の財務行政,国王宮廷内の行政組織,宮廷社会 の礼儀作法,宮廷内の職へのリクルートと教育・昇進のあり方,国王宮廷と地方のパトロネイジ,国王のイメージの創造,騎士 道の政治文化などです。 | |
中国文化学 |
教授 野間文史 |
中国思想文化学 | [1]経書(易経・書経・詩経・周礼・儀礼・春秋三伝・論語・孟子・孝経・爾雅等)を中心とする中国古代中世思想史の研究 [2]中でも春秋三伝(春秋左氏伝・春秋公羊伝・春秋穀梁伝) [3]五経正義(周易正義・尚書正義・毛詩正義・礼記正義・春秋 正義) [4]清代の左伝学等を当面の研究対象としている。 |
教授 狩野充徳 |
中国文学語学 | 『文選』の唐代の注釈書『文選音決』の音注を整理・分析して,その音韻体系の特徴及び反切構造の解明を中心に研究を進めて きた。これと関連して唐代音韻史やその重要資料である唐・宋 代の諸韻書,特に『広韻』及び清,陳_の『切韻考』も研究し ている。ここ10年余りは瀬戸内海地域に関わりのある漢学者特 に宇和島藩の上甲振洋(漢詩文)をも研究している。 | |
教授 富永一登 |
中国文学語学 | 六朝唐代の文学研究を主とする。特に,『文選』李善注の研究と,六朝志怪・唐代伝奇と呼ばれる中国古小説を中心に研究を 進めている。 | |
教授 佐藤利行 |
中国文学語学 | 中国文学および総合人間学の研究。中国文学では,主に西晋の 陸機・陸雲,東晋の王羲之を中心に,併せて六朝志怪説話の研 究を行っている。総合人間学では,文人と文学集団との関わり,文人関係論などについて研究を進めている。 | |
助教授 橋本敬司 |
中国思想文化学 | [1]儒家,老荘,法家,墨家といった枠組みを解体し,新たに 中国思想史を再構築するために,身体をキーワードに,先秦諸 子の言説を読み解く。[2]言語による理解を重視した朱子学に 対し,明代の王陽明がそれを如何に脱構築したのか読み解き, その身体観を再構築する。[3]狂気,欲望,ジェンダー,コミ ュニケーションの観点から中国思想・文化を読み解く。 | |
助教授 市來津由彦 |
中国思想文化学 | 宋元明の中国社会で果たした朱子学の社会的機能を,朱熹に関 わる人々や,朱子学を受容し或いは批判した人々の心性に沿いつつ究明する。また,以上を踏まえて,中国において近世儒教が生み出された社会構造,社会状況と比較しつつ,日本の江戸 初期儒学の構造的特質を究明する。 | |
助教授 小川恒男 |
中国文学語学 | 中国近代文学の成立過程を解明するために,清末民国初年の文 学作品を中心に読み進めている。現在は,文学活動に用いられる言語が文言から白話へと移行していく段階で生じた,中国語の語法や語彙の大きな変化について調査研究を行っている。 | |
外国人教師 李国棟 |
中国文学語学 | 魯迅研究,伝統小説と近代小説の比較研究。 | |
言語表象文化学 |
教授 松本光隆 |
日本文学語学 | 日本語史。とくに,古社寺に所蔵されている古訓点資料をもと にして,その訓読にあらわれた平安・鎌倉時代の漢文訓読語の 歴史を中心に研究を行っている。 |
教授 位藤邦生 |
日本文学語学 | 中世日本文学,日記文学,和歌,物語。 | |
教授 槇林滉二 |
日本文学語学 | 明治中期における日本近代文学の研究。とくに,文学界派,北村透谷を中心に研究している。その他,徳富蘇峰,徳富蘆花など民友社文学研究も視野に入れている。 | |
教授 久保田啓一 |
日本文学語学 | 日本近世文学,特に近世和歌を主たる研究対象とし,近世の冷泉家とその門流,近世中期江戸の幕臣文化圏,全国各地の大名家の歌壇,及び雅文学たる和歌と対を為す俗文学の狂歌等を研究している。 | |
教授 田中久男 |
アメリカ・イギリス文学 | アメリカ文学,特にウィリアム・フォークナーと,彼の文学的 遺産の継承者としてのウィリアム・スタイロンとトニ・モリス ンを含む南部文学や黒人文学の研究。さらに,近年隆盛の新歴 史主義的アプローチによる領域横断の文化研究の一環として, 人種,階級,地域(地政学)の視点からのアメリカ文学の再検証。 | |
教授 植木研介 |
アメリカ・イギリス文学 | イギリス文学,特にイギリスの小説を研究している。わけても19世紀, イギリスの小説家チャールズ・ディケンズを対象にして集中的に研究をしている。作品を対象とした作品の価値を探求する作品論と共に, ジャーナリストとしての彼の活動への関心は, 必然的に彼の生きたヴィクトリア朝の文芸,および文壇研究へと広がり, 新歴史主義的作品観からの研究にも及んでいる。 | |
教授 吉中孝志 |
アメリカ・イギリス文学 | [1]16,17世紀英文学 [2]英・米詩文学 | |
教授 原野昇 |
フランス文学語学 | フランス中世文学語学および文献学を中心に研究。具体的には,文学研究における各テクストの生成,変遷,確定の諸問題。文学における表現技法,レトリック,文体論の諸問題。文学における創造と受容,文学と社会,文学と環境の諸問題など。 | |
教授 松本陽正 |
フランス文学語学 | 20世紀フランス文学研究。アルベール・カミュを主な研究対象とし,個々の作品論の他,「海」「太陽」「鏡」「名誉」「子供」「男」などのモチーフによるテーマ批評,源泉資料からの作品の形成過程の探求や比較文学的アプローチなどを試みている。 | |
教授 植田康成 |
言語学 | カール・ビューラーの言語理論,ドイツ社会言語学,ドイツ語 教授法が研究活動の3つの柱となっている。ビューラーの言語 理論的考察から示唆を得ながら,そしてドイツ語教育を見据え ながら,ドイツ語の諸側面について,研究してきている。オー ストリア,グラーツの「オーストリア哲学のための研究所と資 料センター」に保管されているカール・ビューラーの遺稿整理 が残された課題としてある。 | |
教授 田中逸郎 |
英語学 | 18・19世紀英国散文を対象として,主に語彙・文法・文体を研究している。近年は特にJane Austenを多角的に研究することを 目指している。 | |
教授 竹島俊之 |
言語学 | ギリシア語とゲルマン語の構文論比較研究。 | |
教授 伊藤詔子 |
アメリカ・イギリス文学 | [1]ヘンリー・デーヴィッド・ソロー研究 [2]エドガー・アラン・ポー研究 [3]アメリカンルネッサンスと現代文化 [4]ネイチャーライティング,環境文学とエコクリティシズム(生態的文学・文化批評)。 | |
助教授 岩崎克己 |
言語学 | コンピュータやテクノロジーを利用した外国語教育の研究と外 国語自体の分析が専門です。具体的には,オンライン外国語学 習の研究やマルチメディア型外国語学習教材の開発,CALL(Computer-Assisted Language Learning)教授法の研究を行うと共に, PROLOGという論理型言語を利用したドイツ語の分析なども行っています。対象として扱う言語は主にドイツ語または英語また は日本語です。 | |
助教授 中村裕英 |
アメリカ・イギリス文学 | [1]シェイクスピア研究 [2]英国近代初期の演劇研究 [3]文学・映画批評 | |
助教授 妹尾好信 |
日本文学語学 | [1]平安時代の仮名文学,特に物語・和歌・歌物語などの成立と享受に関する研究。[2]中世王朝物語の表現と読解に関する研究。 | |
助教授 新田玲子 | アメリカ・イギリス文学 | [1]第二次大戦後のユダヤ系アメリカ作家(サリンジャー,ベロー,マラマッド,ロス,シンガー,ヘラー,コジンスキー,ヴィーゼル,アビッシュ,オースターなど)[2]その他の現代アメリカ作家(カポーティ,ヴォネガット,カーバー,オブライエンなど) | |
助教授 四反田想 |
ドイツ文学語学 | [1]中世高地ドイツ語学・文学(ドイツ中世宮廷叙事詩『パルツィファル』・『トリスタン』,世界年代記・博物誌),[2]ドイツ語史,[3]テクスト言語学,[4]テクスト修辞文体論,[5]認知言語学,[6]ドイツ語情報処理,[7]ドイツ文化記号論,[8]ドイツ中世文献情報学。 | |
助教授 河原俊雄 |
ドイツ文学語学 | ドイツ演劇研究。[1]ビューヒナー[2]ドイツ近代演劇[3]ドイツ現代演劇[4]オペラ研究[5]映画研究 | |
助教授 今田良信 |
言語学 | (1)古フランス語における文法諸問題の実証的研究,(2)ラテン語ないし古フランス語から現代フランス語までの通時的研究,(3)現代フランス語の共時的研究,(4)日仏両語及び英仏両語の対照研究。 | |
助教授 地村彰之 |
哲学 | 英語学研究。(1)英国14世紀の詩人ジェフリー・チョーサーの言語と表現研究(キーワード・方言・文法など)を中心とする古期英語から近代英語にわたる文学作品の通時的な英語研究, (2)チョーサーの諸刊本の計量的比較研究, (3)古期英語から現代英語までの英語の歴史言語学, (4)英語の語彙と文法に焦点をあてた共時的な言語表現研究, (5)言語学的文体論・計量言語学・コーパス言語学。 | |
外国人教師 D.ヴァリンズ |
アメリカ・イギリス文学 | 英米詩,モダニズム文学,アメリカン・ルネサンス | |
外国人教師 エーリンガー |
ドイツ文学語学 | 12−13世紀ドイツ宮廷叙事詩。 | |
外国人教師 ルディムナ |
フランス文学語学 | 現代フランス文学・語学。特にフランス現代詩を中心に研究し ているほか,コンピュータを活用した文学研究も行っている。 | |
地表圏システム学 |
教授 岡橋秀典 |
地理学 | [1]農村地域研究(農村地理学)。過疎山村を中心に地域経済,集落システム,地域振興,景観保全の研究を行う。[2]農村開発や工業化を軸としたインド地域研究。[3]世界の山村の比較研究。 |
教授 中田高 |
地理学 | 地球表面の主要な環境構成要素である地形の特徴について,その形成因,形成時代の調査と研究を進めている。とくに,地震 と地形の関わりについて,内陸活断層や海底活断層,地震性隆 起海岸などの研究から地震の繰り返し発生の規則性を探り,地震長期予測のためのモデルを検討している。また,ヒマラヤの 活断層の調査研究に取り組み,衝突型プレート境界の地殻変動 の解明につとめている。 | |
教授 川越哲志 |
考古学 | 日本考古学,日本製鉄史。 | |
教授 古瀬清秀 |
考古学 | (1)古墳時代の研究…墓制から見た政治史,金属及び金属器の生産と流通(2)鉄と塩の考古学研究…製鉄,鉄鍛治と製塩の技 術史(3)西アジアの考古学研究…イラン考古学を中心に | |
教授 河瀬正利 |
文化財学 | [1]日本考古学のなかでは縄文時代社会・文化の推移及び環境変 遷についての研究や中世の城館の構造,近世のたたら吹製鉄遺 跡・木炭窯の構造とその技術についての研究[2]世界文化遺産の保存整備と活用及び西アジアにおける古代文明の盛衰と環境変遷との関わりの研究。 | |
教授 三浦正幸 |
文化財学 | [1]城の復元的研究,[2]神社本殿の形式と歴史, [3]民家の調査研究,[4]神道美術の調査研究, [5]建築文化財の保存修理。 | |
助教授 友澤和夫 |
地理学 | [1]工業空間の形成と構造に関する研究,[2]インドの自動車工業の立地と生産構造に関する研究,[3]産業集積と労働市場に関する研究。 | |
助教授 奥村晃史 |
地理学 | 活断層・古地震の研究:現在から過去10万年頃までに発生した大地震とその地質学的・地形学的痕跡を研究して,大地震発生のメカニズムを解明して将来予測の可能性を検討する。テフラと第四紀学:第四紀(過去170万年)の地球の歴史をテフラ層序・編年学や放射性炭素同位体年代を応用して解明する。 | |
助教授 安嶋紀昭 |
文化財学 | 仏教絵画史。 |