YAMAHA Tricker (XG250)

YAMAHAが万を持してリリースした fun bike。 街のあちこちや野山をお散歩するに最適ですね。 これから普段の足として活躍してくれるでしょう。

とにかく気楽に楽しむためのバイクというのでしょうか。 初めて乗ったバイク(RD50)で 野山を走り回っていた頃の楽しさが甦ってくる、とても楽しいバイクです。 まるで70年代のミニトレのようです。 トライアル(X系? BMX?)な乗り方ができるように、 ショートホイールベースで徹底したマスの集中が計られ、 とてもコンパクトに作られているようです。 とにかく乗っていて楽しい!バイクです。

シート高はSRと同程度の790cmですが タイトなシート形状のおかげで足着き性は良いです。(比較対象がちょっと変かな)

エンジンの吹け上がりもなかなか。 TT250Rのエンジンをベースにした新開発エンジンだそうですが、 あらゆるところに手が入っていてほとんど作り直しに近いとか。 そのおかげかどうか解りませんが、このエンジンフィール本当に良いです。 これは特筆すべきですね。クラッチも非常に軽いです。

ライディングポジションが、 普通のオンロード or オフロードと何か違うような。。。 やや膝が窮屈かな。(といっても許容範囲ですけど。) なんでも、トライアル車のそれに近いものだそうです。

タイヤも新規で tricker 用に開発したもので Bridgestone の TW201&202。

駐輪場にて
サイドビュー
メーター周り
実にスリム

夏場だからか、しばらく走っていると足元(右足ふくらはぎ)が結構熱くなります。 とはいっても今年は観測史上 1,2 番の暑い夏ですから、 そのせいかもしれません。 (Dakarでも少し渋滞にかかると、とんでもない温度になります。今年は)
と思ったのですが、夜中に走った結果、やっぱり熱い。 走っていれば気にならないですが、止まると熱が、、、 あ、停車中はエンジン止めれば良いんですね。エンジンが熱い状態からの始動 性は極めて良いです。(この件に関連して、どうやら無償回収修理(サービスキャンペーン)してくれるらしい。)

燃費(初回測定)は、市街地走行で28.8km/L、 長距離走行で34.6km/L。今後さらに伸びることを期待。 でももうちょっとタンク容量が多ければ良いのになぁ。 タンク容量は6L(リザーブ4.1L)ですから、頑張っても 200km くらいでしょうか。 もうちょっと余裕があったらなぁ。

ヘッドライトは小型だけれど十分明るい。(というか Dakar が暗すぎか。)

Dakar とは、きれいに住み分けができそう。 数キロ〜 100キロは tricker で、100キロ〜1000キロは Dakar。 ちょこちょこ走り回るのには、取り回しが軽くて、そこそこパワーのある tricker が良!

例えば、、、街中や野山をとことこ走りながら、 ふと立ち止まりカメラで気に入った風景を撮る、 細い脇道にひょいと入っていく、そんなことがとても簡単にできます。 これは、大きなバイクではできないですよね。

いろいろ意見もあるようですが、私は初めて乗るバイクとしても良いと思います。 肩肘張らないで気楽に乗れる方が、バイクそのものの楽しさを知ることができ ますからね。

ひとつ気づいたこと。ステップにラバーが付いてないので、シフトチェンジで左靴のソールがかなり痛みます。Y's gear からステップラバーセット(Q5KYSK038J02, 約\2k)が出ているので、それを付けた方が良いでしょう。

(2005/08)乗って、一年経ちました。このバイク、めちゃくちゃ面白いです。 根性無しで腕も無いので X系な乗り方なんてできませんが、 バイクとして最高の出来だと思います。さすが YAMAHA! 乗っていて、これほど面白いバイクは無いですよ。

欠点は、タンク容量が少ない事と高速が辛いことくらいです。 普段は高速は使いませんし、法定速度でちょこちょこ走っている分にはリッター 30km 以上は走りますから何にも問題ないんですよね。


こんな軽量コンパクトで、コントロールの楽しいバイクは、 YAMAHAの得意とするところですね。 今後も他社を真似する某社のようなことはせず、新しいコンセプトの製品を作り続けてほしいです。


Memo