次へ: アカウントとファイルの共有
戻る: ICE Linux とその周辺
目次
索引
サーバと
クライアント
コンピュータは必ずしも単独で情報を処理しサービスを提供しているわけでは
ありません。コンピュータネットワークを利用したコミュニケーションに必要
な処理などは、皆さんの目の前にあるコンピュータ以外のところで行われる処
理の方がむしろ多いくらいです。情報システムの中で必要なサービスを要求す
る側をクライアント、サービスを提供する側をサーバといいます。サーバ用コ
ンピュータは多数のクライアントから出される要求を処理しているのです。本
センターの規模になると1台のサーバ用コンピュータで全てのサービスを行う
ことはできませんので、サービスに応じて複数のサーバに作業を分散し効率的
に必要な処理を行っています。
図 3.3:
サーバ、クライアントモデルのイメージ
|
皆さんが演習室、自習室にあるコンピュータで行っている作業も、処理によっ
てはサーバにサービスを要求することで実現しています。
このため、皆さんはコンピュータを利用する中で多数のサーバからサービスを
提供されているのです。例えば、前節で利用したWWWブラウザもProxyサーバと
呼ばれるサーバを通してページの閲覧に必要な情報を取得しています。センター
にあるコンピュータはサーバについて特に意識することなしに利用できるよう
に調整されていますが、何が行われているのかを知っておくとコンピュータを
より効率的に使いこなすことが可能になりますし、トラブルに遭遇した場合な
どにも解決の糸口がみつかることと思います。それでは、主なサーバと提供し
ているサービスについてみていきましょう。
NAGATO Yasushi
平成16年4月6日