ラスター画像では、何か描いてあるところに上から重ねて描くと、もともとあった色は完全に上塗りされてしまって残りません。例えば青空に雲を描いたとすると、後で雲の位置を移動することは結構面倒です。雲を移動すると、青空に穴が空いてしまうことになります。これでは不便なので、Gimp にはレイヤーという機能が用意されています。
レイヤーとは、複数のラスター画像を重ね合わせて一枚の画像を表現するための機能です。ちょうど、アニメーションのセル画のようなものですね。セル画は皆さん見たことがあるかと思いますが、透明なセルロイドに絵が描いてあるものです。
レイヤーの管理は、「レイヤー, チャンネル & パス」と書かれたパネルで行います(以後「レイヤーパネル」と呼びます)。このパネルが画面に表示されていない場合は、ツールパレットのメニューから「ファイル→ダイアログ→レイヤー,チャンネル&パス...」を選択してください。
新しいレイヤーを作るするには、「新規レイヤー」アイコンをクリックします。レイヤーを削除するには、「レイヤー削除」アイコンをクリックします。 |
特定のレイヤーに絵を描くには、レイヤーパネルで、絵を描きたいレイヤーをクリックして選択します。
レイヤーパネルで、レイヤーをドラッグすることにより、上下関係を変更することができます |