私たちの身の回りには、表形式でまとめることができる二次元データが 数多く存在しています。例えば、毎日の平均気温と降雨量を 記録したデータや、あるクラスの期末試験の成績などがこれに あたります。
ある四人の学生の期末試験の成績が以下のようで あったとしましょう。 各行が対応する個人の試験結果を示しており、各列が科目ごとの成績結果を表す ことになります。表計算ソフトを使うと、このように表の形式にまとめることが できるデータに関するさまざまな処理を簡単に行うことができます。
表計算ソフトの基本的な機能として、表形式で入力されているデータに対して縦 横の集計をすることが挙げられます。上の例でいうと、各個人に対する三科目の 合計点と各科目ごとの平均点を計算するといったことができます。表計算ソフト の特に便利なところは、これらの集計作業を、その結果の数値だけではなく計算 式(集計手順)でも保存できることにあります。計算式を保存しているので、デー タを変更した場合でもその変更内容を集計結果に即座に反映させることができま す。
ここでは、StarSuite Calc という表計算ソフトを使って、 上の例のデータを取り扱ってみましょう。